【非公式カバレージ】Round.4 きゅーと vs TOMA【全国大会2019エリア代表決定戦北海道大会】

Q.これは何?!
A.エリア予選で、観戦役のセキボンが独断と偏見で選んだアツい卓を、公式に無許可でカバレージにしちゃうコーナーだよ!!!(プレイヤーには許可取得済)
注)人生初カバレージです
注)今回は鮮度優先で書いているので、カバレージとしての完成度はあんまり期待しないでね
ではどうぞ!!
◆バックナンバー
・Round.1 なつひこ vs イマイズミ
・Round.2 北のkuro vs NAC
・Round.3 taki vs 亘
Round.4
きゅーと vs TOMA
5勝1敗が決勝トーナメント進出ライン。ここまでの道程を3連勝で折り返しているのは、非常に安心感があるというものだろう。対戦卓についた二人の表情は心なしか穏やかだ。
……しかし、もちろん今この瞬間も、油断は禁物。少しの気の緩みで一気に崖下へ滑落……なんてことも十分にあり得るラインだからだ。せっかくここまで登り詰めた道中。頂を拝まずして「下山」などというのは、絶対に避けたい。
きゅーとはRound.3で取り上げた「taki」とは旧知の仲で、知る人ぞ知る北海道の最古参だ。また、札幌琴似のおもちゃ屋「おもちゃの平野」でのデュエルマスターズ仲間、通称「平野勢」とは、デュエマ内・デュエマ外を問わず親しい間柄の仲間が多い。
現在は実家のある帯広市を拠点とし、csへの参加は控えめだが、自分のペースで確実にデュエルマスターズを続けている。
また「マラかっち」に所属する「ご意見番」でもあり、よく筆者の仕事の愚痴なんかも聞いてくれる。優しい。
自分のペースという意味ではTOMAも当てはまるだろう。昔から「地雷デッキ」を好んで使用する印象があり、少し前までは《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を有する「黒緑ヘルボロフ」を愛用し、csでマッチングした筆者を幾度となく苦しめた。
また彼の人柄の良さから人望も厚く、彼の周りでは笑顔が絶えない。
そんなTOMAも最近のcsでは、「ハンデスダムド」や「シータミッツァイル」などの、所謂「環境デッキ」を使う姿が度々目撃されるようになった。……とはいえその構築も「テンプレート」に留まることなく、地雷デッカーの頃のノウハウが十分に生かされた構築であることが多い印象だ。
さて、そんなマイペース合戦となった今回のマッチングだが、内に秘める闘志は両者同じ。一体どんな試合になるか注目したい。
──。
先攻はきゅーと。《BAKUOOON・ミッツァイル》《kβバライフ》をチャージして、《フェアリー・ライフ》詠唱。《kβバライフ》が落ちる。「シータミッツァイル」と見て間違いないだろう。
後攻のTOMAはいきなり仕掛ける。《罪罰執行 ジョ喰ンマ》《幽具ランジャ》をチャージすると、唱えたのは《ゴースト・タッチ》!!今日のTOMAのデッキは「ハンデス」だ!

きゅーとは《DROROOON・バックラスター》を落とされ、先攻で唱えた《ライフ》の分も相まって、みるみるハンドが細くなってしまう。
しかしこれは必要悪と、きゅーとの次の動きは《霞み妖精ジャスミン》。マナ5、手札1とする。
TOMAはすかさず2枚目の《ゴースト・タッチ》できゅーとの手札を刈り取る。
きゅーとはトップは《Wave ウェイブ》!!……が、肝心の青マナが無い。これをマナに埋め、次の青いカード、そして《天啓 CX-20》のマナドライブに備える。
早くも相手の行動を縛り上げたTOMA。続く行動は《「本日のラッキーナンバー!」》「4」宣言!相手のトップ解決も許さない構えだ!
きゅーとは何もせずにエンドを選択。どうやらナンバー「4」宣言が効いている様子だ。
そんなきゅーとに対し、TOMAはまたしても《ラッキーナンバー》「4」宣言。どんどんターンを引き延ばす。
きゅーとはまた何もせずエンド。この状況を打開できる手段をなかなか呼び込めない!
……が、TOMAの動きが止まる。TOMAもまた、この引き延ばした2ターンの間に、後続を呼び込めなかったのだ。
この状況で《ラッキーナンバー》を打たずにターンを返すのは、自殺行為。そうとわかっていても、TOMAは《知識と流転と時空の決断》で手札を補充し、ターンを返すしかなかった……!!
もちろんこれはきゅーとにとって絶好のチャンス!満を持して唱えられる6マナ《“魔神轟怒”万軍投》!!その捲りは《オコ・ラッタ》《無限合体 ダンダルダBB》、そして……

待望の《天啓 CX-20》!!TOMAに根絶やしにされたきゅーとの手札が一気に潤う!!
また、昨今の「シータミッツァイル」には珍しい《オコ・ラッタ》。GRはコスト「4」統一が一般化してきていることはRound.3で語ってきた通りだが、それでも敢えてコスト「3」を採用しているのには理由があった。
「確かにGRを「4」で染める利点もわかる。……ただ、自分は相手に合わせて構築を歪めるよりも、《回収 TE-10》のようなパワーカードを採用して、最大火力を上げたかった。自分はデュエマ自体あんまり上手じゃないから、デッキパワーは最大だって決めてた」ときゅーとは語る。そんなきゅーとの「信念」が滲み出ていたのが、この《オコ・ラッタ》のGR召喚だ!
しかし、TOMAは《天啓》が捲れた後も実に冷静だった。TOMAが唱えたのは《改造治療院》!!

当然回収は《ラッキーナンバー》。そのまま「4」を宣言し、再びきゅーとの行動を縛る!!
しかし今度はさっきとは状況が違う。きゅーとには潤沢な手札がある!!その中に、ナンバー「4」宣言に対する回答が、
……なかった。不運にも、この状況を返せるカード──もっと直接的に言うならば、《「本日のラッキーナンバー!」》──が、きゅーとの手札には、なかった。
苦悶するきゅーと。5マナ《Wave ウェイブ》で《フェアリー・ライフ》を唱えてマナを伸ばすも、GR上の《マリゴルドⅢ》はチラりと顔を覗かせるだけで、山へ帰ってしまった。
こうなればTOMAのペース。次なるTOMAのアクションは《サイバー・K・ウォズレック》!《ラッキーナンバー》《改造治療院》と唱えれば、山の下へ潜るはずだった《ラッキーナンバー》はTOMAの手札に帰って行く!(2019年11月30日現在の裁定)
きゅーと、未だ《ラッキーナンバー》を引けず。またしても「何もしない」ターンが続いてしまう。
「よし!!」
逆にトップを確認して声を上げたのはTOMA!引いたのは「青黒ハンデス」の要、《Wave ウェイブ》!!

もちろん唱えるのは《ラッキーナンバー》だが、ここから先はGR召喚のオマケが付く!まずこのターン捲れたのは《ソゲキ 丙-一式》だ。
いよいよ後がなくなるきゅーと。しかしその願い虚しく、きゅーとのデッキトップは応えてくれない。何もせず、ターンエンド……。
TOMAは先ほど回収した《ラッキーナンバー》を手打ち。《Wave ウェイブ》効果で《ポクタマたま》が捲れ、きゅーとの墓地を空にする。
……しかし。ここでTOMAはまた渋い表情に変わる。一方的に見えた試合展開だったが、実はそうではなかった。
《天啓》も《回収》も駆けつけてくれなかったTOMAの手札はたった1枚。リソースは枯渇寸前だったのだ!!
TOMAは決断する。
「《ウォズレック》でプレイヤーを攻撃!」
決断は盾を削ること。苦渋の決断だったろうが、コスト「4」を縛りながら、祈るようにきゅーとのシールドを割る!シールドトリガーは……無し。
「エンドで」
ターンが返る。依然としてきゅーとは《ラッキーナンバー》を引き込むことができないが、きゅーとの決断は早かった。
「《オコ・ラッタ》を破壊して、《BAKUOOON・ミッツァイル》!」

もちろん、GR上の《マリゴルド》はこっちを見つめるだけ。しかしその目的は、“《ウォズレック》の殴り返し”だ!
TOMAの盤面のクリーチャーは3体。きゅーとの盾は3枚。一転して、TOMAは窮地に立たされたのだ!!
ここで《ラッキーナンバー》が途絶えてしまえば……負ける。
しかしトップ解決とはいかない。TOMAは祈るように、まずは手札から《ジェニコの知らない世界》を唱える。目的は《Wave ウェイブ》のGR召喚だ!!
──しかし、無情にもGRから捲れたのは《全能ゼンノー》。これでは回答にならない……。
だが、まだ諦めない。3マナを捻って唱えたのは《ブレイン・タッチ》。残るマナは3マナ。果たして──!!
盤面には、《BAKUOOON・ミッツァイル》《回収 TE-10》《回収 TE-10》《無限合体 ダンダルダBB》《マリゴルドⅢ》《全能ゼンノー》《ポクタマたま》《天啓 CX-20》……とまぁ、ご覧の有様だ。展開の途中で《DROROOON・バックラスター》も絡んでいたため、TOMAの盤面は壊滅していた。
唯一の難点は、それでもきゅーとが《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を引き込めなかったことくらいだが、まぁこの盤面は返せないでしょ、と余裕のターンエンド。
TOMAのトップは《ゴースト・タッチ》。これにはTOMAも苦笑いw
きゅーとのラストターン。《龍罠 エスカルデン》という少しトリッキーなカードを召喚したと思いきや、同時にマナに落ちる2枚の《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》!よーーーーーーやく手に入れた《ラッキーナンバー》で「3」を宣言すると、満を持しての一斉攻撃!!
ワンパンで《幽具ランジャ》を踏むものの、めくれたのは《回収 TE-10》で場に出せず!「いや、今じゃないよ~」と心の声が聞こえてきそうだ!
《罪罰執行 ジョ喰ンマ》も出ず、墓地が無いので《知識と流転と時空の決断》も打てず!!すべてのシールドトリガーを、きゅーとは乗り越えた!!!!
「ありがとうございましたッ!!!!」
思わず手を差し出すTOMA、応じるきゅーと!!長い長い二人の戦いが、終わりを告げた──!!
Winner:きゅーと
試合が終わった後も、何度も握手を求めたTOMA。試合に負けはしたものの、良い試合ができたことへの満足感の方が大きい様子だった!
「シビれを切らしてウォズレックが殴ってきてくれたのも運が良かった。いい流れだった」こんなに調子の良いエリア代表戦は久々だと語るきゅーと。
──大熱戦を制したのは、たとえ「何もしない」ターンが何度も続いても、決して最後まで希望を捨てなかった「きゅーと」。一足先に、予選突破に王手をかけた!!
Round.5につづく
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